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低カースト…おもにダリット(Dalit)と呼ばれる人々

ダリットとは

ダリット(Dalit)とは「抑圧された者」という意味であり、かつて「不可触民」と呼ばれカースト制度の最底辺に位置づけられた人々である。 「不浄」とされているがゆえにヒンドゥー寺院や飲食店などへの入場を拒否されるなど、日常生活での差別をうけてきた。 土地無し農民が多いため経済的に搾取され、社会的地位も低いがゆえに政治参加の機会が奪われ、貧困かつ無権利の状態にとどめられている。
しかしながらダリットは別名「職業カースト」と呼ばれるように、その多くは日常生活に欠かせない様々な物やサービス(鍛冶、皮革加工、清掃、縫製など)を提供し、社会の底辺の労働を担ってきた職人集団である。

ネパールにおけるジェンダーについて

ネパールはヒンドゥー教の影響を強く受けた封建的父権社会であり、女性に差別的かつ不利な社会が形成されている。 ヒンドゥー教によると、息子は唯一両親の死後の宗教的儀式を取り仕切ることができるとされているため、娘よりも息子を重んじる価値観が強い。 女性の識字率も徐々に上ってきているものの、娘はいずれ他家に嫁ぐものとみなされ学校教育は必要無い、という考えも未だ根強い。 また家庭内と同様に、村レベル・国レベルの政策決定においての意思決定権も女性は殆どもっていない。
また、ネパールからインドへ人身売買される女性や子ども多く、インドの買春宿には約20万人近いネパール人女性がいると言われている。 (農作業の多くは女性が担っているが、世帯収入は男性が取り仕切ることが多い)

カースト

カースト制度はインドの差別的身分制度に由来している。 ネパールではヒンドゥー教徒の勢力拡大に伴って、カースト制度が社会全体に深く根づいてきた。 そこには元来カーストをもたない民族もヒンドゥー規範に基づく法によって、カースト制度の中に取り込まれてきた歴史がある。 現憲法(1990)では法の下の平等が保証されている。 しかし「浄・不浄」の観念や身分階層の意識が未だに多くの人々を捉えており、カーストに基づく差別や一部の人々を「不可触」とみなす習慣が残っている。 これが今日のネパールの社会開発における阻害要因となっている。

カースト制度(詳細)

カーストと民族(詳細)

カーストとジェンダーに基づく複合差別

このようにダリットは差別的な慣習や法のもと、長年にわたって社会・経済・政治において周縁におかれ、学校への就学率も低く、中退率も高い。 そのために社会進出が遅れ、貧困の悪循環に陥っている。 ダリットの中でも特に女性は、家父長制度の中で抑圧され続け、基本的権利を奪われている。 ダリットの女性は、女性であることとダリットであることによる複合差別・抑圧を被っているといえる。

差別の現状

 ※ネパールのFEDOで活躍されている、なかじぃさんの許可をもらい作成しました。

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